タイトル | Dragon’s Dogma DARK ARISEN |
対応機種 | PS4/switch/xbox one/steam |
ジャンル | オープンワールドアクション |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2013年4月23日 |
CERO | CERO D(17歳以上) |
ドラゴンズドグマ ダークアリズンをプレイして20時間ほどたったので、
プレイレビューをしたいと思います。
初代ドラゴンズドグマから10年以上前の作品でありながら、
様々なプラットホームやオンライン版など姿かたちを変え、
多くのプレイヤーに高評価を得ている作品です。
加えて、ドラゴンズドグマ2の発売も決まっていることから、
ここ最近注目を集めています。
それらの評価・期待に恥じない面白さと、
私自身としてもいい意味での期待を裏切られ、
次作に向けて多いに期待を膨らませた良作です。
まだクリアしていませんが、既にかなり面白い作品だと感じています。
次作に向けて前作未プレイの方は、これからプレイしても問題ない作品だと思います。
後日クリアしました。(クリア後評価記事はこちら)
クリア後も評価は高いままでしたが、
やり込み要素なども多くかったので、のぞいてくれると嬉しいです。
ストーリーと世界観ついて
小さな漁村に住んでいた主人公が、突如ドラゴンの襲撃により心臓を奪われることから始まります。
主人公がいきなり死亡かと思われたが、
心臓がないまま生きることができる『覚者』と呼ばれる存在となります。
ドラゴンズドグマの世界では、ドラゴンが神的な存在です。
このドラゴンに心臓を奪われ、覚者となった主人公とドラゴンを巡る物語となっています。
ドラゴンズドグマは、ファンタジー要素の強い世界観とアクション、
今では主流のオープンワールド形式の冒険が魅力の作品です。
オープンワールドで広がるマップ
今では珍しくないですが、オープンワールドで広がるマップを冒険します。
近年のオープンワールドと比べても、決して狭いと感じない広大なマップです。
気になるところで上げますが、序盤はとくに移動がちょっと辛く感じます。
中盤あたりで、スタミナ面(ダッシュに使用)の不足緩和や
ファストトラベル的な要素が解放されるので、
心配な方は、序盤メインストーリーを早めに進めることをおすすめします。
難易度について
難易度に関しては、イージーもありますがノーマルでしかプレイしていないため、
ノーマルでお話いたします。
ちなみにノーマル・イージーの切り替えは冒険途中でもオプションからできます。
ノーマルでもレベル差がある相手や大型モンスター相手でなければ、
さほど難しくありません。
もちろん操作が慣れないうちは、少し戸惑うこともあると思います。
ドラゴンズドグマはアクションゲームとはいっても、
そこまでスピーディな操作は必要ありません。
アクションがやや苦手であっても、十分にプレイすることができると思います。
また、ポーンシステムのところでもお話ししますが、
ポーンに強力な仲間を連れて歩けば、そのポーンがほとんどの敵を粉砕します。
序盤なら間違いなく無敵と思わせるほどの強さがあります。
このあたりのゲームバランスもドラゴンズドグマの良さだと思います。
グラフィックやBGMについて
昔のゲームということもあり、美しいグラフィックとは言えません。
ですが、冒険にするのに問題があるレベルでもなく、
今でも十分に遊ぶことができるクオリティになっています。
また、BGMも特筆すべき高評価とはいきませんが、
世界観を崩さないBGM、効果音を感じることができます。
また、ジョブでのこととなりますが、
ソーサラーの魔法はかなり派手です。
ちょっとやりすぎだろと思うくらい派手ですが、
これはこれで面白いです。
気になる方はソーサラーをプレイしてみてください。
探索や取得物なども豊富
ワールドマップや町の中のいたるところに取得物や宝箱が落ちています。
中には一定数収集することによって達成できるコレクション的なものから、
一般的に使う消耗品・装備など様々です。
また、一度取得した宝箱や収集した箇所も、一定時間を過ぎれば再度取得できます。
中身も変わっており、探索していて飽きない要素の1つになっています。
このあたりは高評価でした。
モンスターや敵について
モンスター以外にも敵として人型(盗賊)などがいます。
敵の種類やパターンも思った以上に豊富に用意されており、
大型モンスターなども冒険の途中で出会うことがあります。
大型モンスターとの戦闘はやりごたえもあり、
何度も挑戦したくなる中毒性があります。
ハクスラ的要素としての素材ほしさというのもありますが、
戦闘面でも小型モンスターにはない、部位という概念があります。
顔が弱点で狙ったり、足を狙って転倒(大ダウン)を狙ったりと、
戦闘面では小型と違った面白みがあります。
小型、大型ともに弱点などもあるため、
戦闘面のシステムはかなり出来の良いものとなっています。
システムやゲーム性について
画像はゲームスタート時のチュートリアル的なところでとった画像です。
やはり10年ほど前(PS3作品からスタート)であることから、
若干ユーザーインターフェースのデザイン、操作性に古さを感じます。
私もプレイ当初は慣れない部分も多かったですが、
慣れてしまえばそれほど苦痛ではありません。
プレイしてみて思った以上に、装備やジョブ・スキルなど
細かく育成・ビルド要素があることに驚かされました。
当時から考えれば相当な出来だと私は感じました。
アクション面について
アクション面は難易度のところで少し触れましたが、
スピーディな操作はあまり必要ありません。
物理職であれば、剣を振るったり通常攻撃の間にスキルを挟んでいくような操作性です。
攻略に関して言えば、ある程度の操作でクリアできると思います。
突き詰めていけば、敵によじ登ったりして弱点を狙う、
転倒を狙うなどと奥深さもあります。
すべてのジョブをやったわけではないですが、
私の操作感でいうと魔法職は特に難しい操作はいらないと思います。
遠くから魔法をためて打ったり、
弱攻撃(魔法弾)みたいなものをバシバシ当てるだけで基本は勝てます。
狙いも近い敵を自動ロックオンしてくれたりもします。
基本簡単操作でありながらも奥深さもある。
そんなアクション性を感じます。
戦闘中、より効率的な倒し方などは、
ポーンからのアドバイスなどもあります。
それに従って攻略することもできます。
ただし、ポーンからアドバイスをもらうには
敵の情報(ポーンの知識)がある程度溜まっている必要があるようです。
装備や調合・アイテムも多い
ドラゴンズドグマではアイテムも豊富に用意されており、
それらの調合から装備の強化などかなり充実していると感じました。
装備もジョブごとにメイン武器やサブ武器、各部位ごとの装備とかなりこだわっています。
また、装備の強化も敵を倒すことによって得られる素材などから、
強化を進めたりするシステムになっています。
何度も敵を倒したり、目当ての素材を持っている敵を探したりして進める、
ハクスラ的要素を感じます。
装備などをだんだん強くしたり、育成していくのが好みの人には向いていると思います。
クエストも種類多め
一般的でありながら、クエストもかなり豊富にあります。
最初私自身もありすぎて、なんだかわからなくなってました。
ですが、少し経つと理解できると思います。
近年ではメインクエストやサブクエスト・達成クエストなどと呼ばれるものが、
すべて一緒表示されているためそのように感じます。
よく見ると、重要なもの(メインクエストなど)は金の枠取りがされていたり、
環境生物(その辺にいる鹿など)を倒すだけのものなどあります。
とりあえず、受けられるものはすべて受けてしまい、
いつの間にか達成している感じでよいと思います。
中には報酬が良いものなどは、選んで狙っていくのもありです。
また、移動の観点から序盤や特にファストトラベルが使えないときは、
護衛クエストは後回しでいいと思います。
移動距離もながく、とても時間がかかります。
育成要素とジョブシステム
ドラゴンズドグマではジョブシステムが導入されています。
物理職のファイターやストライダー、魔法職のメイジなどから初期は選択します。
その後、上位職や混合職と呼ばれるウォーリアーやレンジャー・マジックアーチャーなどと分かれており、
プレイヤーの好みで進めることができます。
それぞれのジョブごとにスキルや習得できるアビリティが異なるため、
ジョブチェンジしながら冒険を進める楽しみがあります。
また、アクション性もジョブごとに操作感に違いがあり、楽しめるものとなっています。
特に魔法職と近接武器を扱う職、弓などの3種は大きな違いを感じました。
ジョブシステムに加え、定番のレベルもあるので、
好みで育てていく楽しみもあります。
このあたりはプレイヤーの好みで選んで進めていくと良いと思います。
キャラメイクとメインポーン
キャラメイクも近年の細かい設定とまではいきませんが、
行うことができます。
女性・男性から、容姿もある程度自由にやることができます。
世界観が中世のヨーロッパのイメージから、
西洋人のようなスタイルになりがちです。
他には下記で後述しますが、メインポーンという、
冒険のお供をしてくれるポーンを1人自分の好みにキャラメイクすることができます。
キャラメイクのやり直しも可能
私もこの記事を書く直前に見つけたのですが、
冒険の途中でキャラメイクのやり直しができます。
ただし、街中の美容院では、
初期に選んだ項目から変更できない項目もあるので注意が必要です。
美容院では性別や体型、顔の形などは変更できないようです。
その他の髪型や色、メイクなどはあとから変更が可能です。
クリア後に見つけたのですが、キャラメイクの完全なやり直しができるようです。
メインポーン含む、キャラメイクのやり直しはリムで購入できる『転身の秘術』『転身の奥義』の2つでできます。
転身の秘術は一度のみのキャラメイクで消滅しますが、転身の奥義は何度でもキャラメイクできます。
ポーンシステムが良い
キャラメイクの項目でメインポーンについて少し話しましたが、
冒険のお供に3人連れて4人パーティで冒険することできます。
そのうち1人がメインポーンと呼ばれ、
自分と共に育成・成長させることができます。
メインポーンも一部上位ジョブに就けないことを除いて、
プレイヤーとほぼ同様に育てることができます。
プレイヤーが攻撃的な物理職で、メインポーンに魔法職の回復役として育てるなど、
その時のプレイヤーのジョブやパーティ構成からメインポーンを決めることができます。
冒険やクエストの助言から戦闘に至るまで、
プレイヤーを全面的にサポートしてくれる心強い味方です。
このシステムが奥深く、ドラゴンズドグマを面白くさせています。
メインポーン以外の2人は他のプレイヤーから
メインポーン以外の2人に関しては、リムと呼ばれる石から召喚したり、
街中で歩いているポーンをスカウトすることでパーティに加えることができます。
他のプレイヤーのメインポーンが登録されており、
それらを仲間にすることができます。
その際自分よりレベルの高いポーンの場合は、
リムというゲーム内の通貨以外で使用するポイントが必要になってきます。
同レベル、もしくはプレイヤーのレベル以下の場合は、
このリムというコストはかかりません。
このポーンシステムがなかなか奥深く、
他のプレイヤーのポーンの育て方も参考になったり、
単純に冒険に役に立ったり、パーティ構成を考えたりと面白みが増しています。
中にはめちゃくちゃ強いポーンもいるので、
冒険が難しいと感じたら強いポーンを仲間にすると良いと思います。
ポーンの性格も重要
ポーンの育成もドラゴンズドグマを楽しむ醍醐味の1つですが、
ポーンの性格も重要です。
性格というよりは、行動方針に近いものがあります。
強い敵に率先して向かう、主人公(プレイヤー)を補助する動きを優先するなど、
自分の好みに動きを変えることができます。
ジョブによって回復が得意なキャラ(メイジ)などあるので、
その都度変えてもよいと思います。
気になったところについて
私個人では、気になることは実際少ないです。
なので、簡単に箇条書きにしてお話していきます。
- 序盤がちょっと不便、特に移動がつらい
中盤で解消されますが、序盤は重量でアイテムが持てなくなったり、
移動がファストトラベルも使えないため辛いです。 - ロードが少しきになる
街中からワールドマップへの移動にロードを挟みます。
最近はシームレス化になれてしまい、ちょっと気になってしまいます。
しかし、これを10年前の作品に対して低評価の要因にするのは酷かと思います。 - 最近のゲームしかしてない人は気になる点が増えるかも
どうしてもちょっと古い感じはところどころ見られます。
動きがもっさりしてる感じや、デザイン・操作性など、
細かいところは気になってしまうかもしれません。
追記:移動について
ドラゴンズドグマで唯一気になっていたのが、移動でした。
私自身も、ファストトラベルがあることに気づくまではかなり苦痛でした。
刹那の飛石というアイテムで、戻りの礎がある場所(自分で任意に設置できるアイテムもあり)に
ファストトラベルすることができます。
贅沢をいうのであれば、戻れる場所は最初からもっとあってほしかったと思います。
刹那の飛石は、くず物屋や行商人からこのアイテムを買うことができます。
私もどこで手に入れたのかわかりませんが、
刹那の永久石という、消費しないアイテムも手に入れることができるので、
そこまでの我慢です。
まとめと感想、ドラゴンズドグマ2について
私個人のお話をすると、ドラゴンズドグマはPS3で当時発売された際にプレイしてみたかった作品でした。
その時は事情によりプレイできないでいた作品です。
今回はドラゴンズドグマ2が発売されることが決まったこと、
たまたまドラゴンズドグマ ダークアリズンが、セールで安く手に入ったこと。
それらから実際にプレイすることとなりました。
最初は、「まぁ今となっては昔の作品だしな」とあまり期待していませんでした。
ですが、本当にいい意味で期待を裏切られ、
ドラゴンズドグマ2への期待が大きく膨らむ結果となりました。
過大評価かもしれませんが、初版のドラゴンズドグマの時点でかなり完成度は高く、
むしろ製作者側のやりたいことをすべて反映するには、
当時の技術面では限界だったのかもしれません。
今度のドラゴンズドグマ2の発売では、実際に時代が追いつき、
いよいよ本領発揮するのではないかと思わせるほどの完成度の高さをうかがます。
ドラゴンズドグマが気になる方は、
セール中にDL版でも購入しておくと良いかもしれません。
また、発売時期は決まってませんが、
ドラゴンズドグマ2も気になる方は要チェックです。
映像を見る限り、正統な進化を遂げている気がします。
期待しかないです。