タイトル | 天穂のサクナヒメ |
対応機種 | PS4/switch/steam |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2020年11月20日 |
CERO | CERO B(12歳以上) |
天穂のサクナヒメを10時間ほどプレイした初見評価をしたいと思います。
話題になった作品ながらタイミングが合わず、ちょっと遅いプレイとなりました。
もし気になった方は、お得なベストプライス版や、
PSplusのサブスクにもラインナップされているので、
ダウンロードして遊んでみて下さい。
私個人の初見評価としては、本格的な2Dアクション+米作りを通してのシミレーション
この2つがうまく融合した良作だと感じました。
全体的にシンプルな作りながらも、ハクスラ要素や大事な部分というのも強く感じることができる作品です。
後日クリアしました。クリア後評価記事はこちら
大きな評価の変動はありませんでしたが、クリア時間、やり込み要素についても触れているので、
よかったら覗いていてくれると嬉しいです。
ストーリー
ストーリーよりもアクション性と米作りを通してのシミレーション要素+育成要素が、
今作サクナヒメの一番の魅力だと思います。
重厚なストーリーを望む方はちょっと合わないかもしれません。
それでも簡単なストーリーを紹介させていただくと、
武神と豊穣神から産まれたサクナヒメは、
その親の財や名にあやかり、毎日怠惰な生活を送っていた。
ある日、その怠惰な生活とだらしなさから大きなミスをしてしまう。
そのミスから罰を受けることとなり『鬼島(後にヒノエ島)』と呼ばれるところから、
鬼が生まれる原因を突き止めるという勅命をうける。
つまり島流しである。
この原因を突き止めるまでは、帰れなくなったサクナヒメと巻き込まれた人たち。
島流しの先は、鬼島と言われる文字の通り、
鬼がいる上に裕福に食べるものがあるわけではない。
裕福な生活から、その日の食ですらどうなるかわからない生活へと一転したサクナヒメ。
一緒に島にいくこととなった人と自然の中で共同生活をしていくことになります。
イベントも挟み込まれている
サクナヒメが新たな島での生活を始めると、
一緒に住むことになった人や島の住人や動物などとのイベントが発生します。
それほど多くはないですが、ただ進めていくだけではないところは良かったと思います。
だんだん自分の家が快適になったり仲間が増えていくのも、
生活が豊かになっていく感じがして好印象でした。
難易度について
難易度は戦闘と稲作別々に設定することができます。
標準と簡単の2種類から選択で、いわいるノーマルとイージーです。
イージーでどれほど変わるか不明ですが、
稲作に関してはノーマルでも十分に育てることができる難易度でした。
戦闘面に関しては、ノーマルだとおそらくちょっと詰まるところが出てくると思います。
サクナヒメがあまり育っていなかったりすると、
体力も少ない上に被ダメが多く死にやすいです。
難易度に関しては後から変更することができるので、
最初はあまり迷わずに進めていく方がよいでしょう。
操作が不安な人はチュートリアルと稽古場を活用
ゲーム冒頭に操作のチュートリアルがあります。
また、最初のステージも同じようにコマンドが出てきて、
基本的な操作はすぐに覚えられると思います。
それらに加えて、アクションの練習や技のお試しとして稽古場があります。
ここでは敵の設定などもできるので、戦闘の練習に使えます。
兵書という操作のチュートリアルも見れるので、
最初慣れないうちはひと通り見ておくといいかもしれません。
グラフィックスやBGM
グラフィックに関しては絵のような優しいタッチで日本人好みな気がします。
精密なグラフィック表現ではないですが、
キャラクターや田舎の風景とマッチしていて好感触でした。
BGMに関しても虫の声や自然の音も聞こえてくる作りです。
ダンジョンではまた違ったBGMが流れてきたり、
戦闘での効果音もチープとは感じませんでした。
ダンジョン形式のマップとミッション
サクナヒメではマップからエリアを選び、
それぞれダンジョン形式のようになっています。
ちょっと長いエリアから、採取だけのエリアなどあります。
また、ダンジョンごとにミッション(目標)があり、
レアアイテムの収集や何体撃破するなど、多様に設けれています。
そのミッションを達成することで新エリアの解放につながるものもあり、
何度も同じエリアを挑戦したくなる要素となっています。
昼と夜を使いこなす
サクナヒメでは時間経過の概念があります。
後述しますが、季節もあります。
特にダンジョンでは、昼と夜では敵の強さが異なります。
夜では昼に比べて、おそらく倍近く強いのではないかと思います。
またマップも暗くなり視界が悪いです。
ですが、夜にしか出ない素材(アイテム)やミッションもあるので、
十分にサクナヒメが育ってからエリアを選んで挑戦していくと良いと思います。
ストーリーを進めていくと、火の玉の明かりを手に入れることができますが、
昼ほど視界が良くなるわけではありません。
また、油を消費していきます。
すごく気になるほどではないですが、時間の経過が全体的に早いです。
もう少しゆっくり操作できる余裕はほしかったと感じます。
特にダンジョン内はもう少し時間の経過が遅い方が、ゆっくり探索できると感じました。
季節と自然の中で食べ、生きていく
サクナヒメでは時間の経過に加えて、季節があります。
春夏秋冬の季節はそれぞれゲーム内時間の3日で巡っていきます。
先ほどもいいましたが、季節も3日しかなくゲーム内時間の経過も速いため、
すぐに1年が回ってきます。
このあたりはもう少し猶予が欲しかった気がします。
時間の経過は早いですが、季節ごとに取れる物や生物も異なり、
採取や四季の変化には面白みがあります。
贅沢を言うのであれば、もう少し拠点のエリアを改善してほしいと思います。
無駄な道などをもう少し省いて、重要拠点はコンパクトにしてほしかったと感じます。
もし拠点で採取するなら、このあたりというエリアが少しあると、
序盤の食糧不足の緩和と季節のめぐりと共に、
自然の恵みを感じることができるのではないかと個人的には思います。
自ら取ってきた食べ物が食卓に上がるのもなんだか嬉しいです。
ですが、食材も現実と同じで、加工や何もしないと傷んで腐っていきます。
傷んだ食材は食べることはできませんが、稲の肥料として再利用することはできます。
キャラクターや一緒に住んでいる住人は、
何も食べなくても餓死することはないです。
ゲーム攻略を考えると、
サクナヒメにとって食事は次の日の一時的な能力アップに関わってきます。
あまり食事がよくないと、すぐに空腹になったり、
一時的な能力アップが見込めません。
ダンジョン攻略にも日々の食事を充実させていきましょう。
稲作や米作りについて
サクナヒメでは本格的な米作りを体験できます。
今作の醍醐味の1つで、米作りに関しては侮れない程作りこまれています。
田植えや脱穀、肥料、水量調整など、色々と考えられています。
時には雑草を抜いたり、病気に掛かったりと、
米作りの苦労を垣間見ることができます。
作業も地味な作業が最初は続きますが、
サクナヒメが成長するとだんだん効率的な作業ができるようになります。
その地味な作業も多すぎない程度にとどまっており、絶妙な調整だと感じました。
稲にもパラメーターが
現在育てている稲のパラメーターを見ることができます。
味や量、香などというパラメーターから、総合的評価として、
コメの格が表示されます。
このようなものを見ると、いい米を作りたくなる欲がでてきます。
その欲と共に、この米がサクナヒメの成長に大きくかかわるので、
すごいいいバランス調整になっていると感じました。
この米とサクナヒメの成長に関しては後述します。
良い米を作る稲作会議と農書
いい稲作をするためのチュートリアル的な存在として、農書があります。
いい米を作るための教本的な内容なので、
ある程度米つくりに慣れてきたら、どのような操作をすれば、
いい米になるのか目を通すといいと思います。
私もそれほど稲に関して詳しくないですが、
祖母の家が稲を作っている関係から、ある程度の知識はあるものの、
それでも知らないことばかりでした。
水温や天気も考慮するので、こだわればかなり気を遣うものになっています。
本当はもっと細かいこともあると思いますが、
ザックリと大事な部分があるのがこれを見てもわかると思います。
新米完成の喜び
毎年その年の成果ともいえる新米が完成します。
来年の食事になることはもちろん、
その年の頑張った成果が見て取れる瞬間でもあります。
現実ではもっと苦労するのだろうと思いますが、
一体験としてはいいのではないかと感じます。
最初はあまりいい米は作れませんが、
この新米の出来上がり具合がサクナヒメのパラメーターに関わってきます。
これはレベルアップに近い間隔で、永続的なパラメーターの上昇になります。
この稲作とアクション、これらのバランスがとてもいい作品だと改めて思います。
また、毎年米を作っていれば、サクナヒメのパラメーターはどんどん上がるはずなので、
ダンジョンの攻略も簡単になっていきます。
もし詰まっても、ながくプレイしていれば必ずクリアできる調整にもなっていると思うと、
システム的には素晴らしいと思います。
本格的なアクションや育成要素も魅力
サクナヒメでは米作りが注目されていたと思いますが、
アクション性も高い物となっています。
全体的にシンプルな作りで、ユーザーインターフェースの使いやすさ、
デザイン共に良いと思います。
初めに私の気になったことを上げると、
投射物の回避が難しいところ・弾きというアクション(ジャストガード)がやりずらいところです。
敵が多く出てくる場所があり、遠くから投射物が飛んできます。
敵全体を見きれない上に、エイム力(敵の照準を合わせる力)も結構あります。
また、ジャストガード的な弾きという動作もできますが、
敵によっては攻撃動作が早いやつがいます。
早いだけなら何とかなるのですが、
弾くのに攻撃が来る方向にスティックを倒すという動作なので、
どうしても間に合わないことが多いです。
加えて上下の攻撃に関しては弾きがおそらくできません。
装備品のクラフト
装備品は敵の素材や採取から得たものをつかって、
片手武器と両手武器、笠、衣を作成できます。
このあたりはダンジョンでの戦闘や採取から装備を強化していく、
ハクスラ的要素になっています。
ハクスラ系も好きな人が多いと思うので、やりごたえもあります。
また、武器によって技の効果アップやステージや季節による効果アップなども考えると、
装備品も重要となっていきます。
武技の種類と熟練度
武技という技がサクナヒメにはあります。
アクション要素もサクナヒメは思った以上にあり、
ダンジョン攻略やボス戦などでは、武技の使いこなしが重要になってきます。
敵を投げ飛ばしたり、連続で切りつけたりする攻撃などと
色々な技が用意されています。
また、それぞれの武技には熟練度もあり、使えば使うほど強くなります。
装備のカスタマイズ
サクナヒメには装備のクラフトや強化に加えて、
枝魂というもので装備に追加効果を付与することができます。
枝魂自体も強化することができるので、
組み合わせや強化を考えると育成要素もかなりあることがうかがえます。
さいごに
天穂のサクナヒメの初見評価をしました。
シンプルな作りではあるものの、米作りとしてのシミレーションとアクションに加え、
米作りと育成要素を上手くミックスさせた良作です。
タイトルは聞いたことあるけどプレイしたことない人や、
気になった方がいたら、触ってみてください。
冒頭でもいいましたが、ベストプライス版やPSplusにもラインナップされているので、
いまならお得に遊べるはずです。
私はちょっとプレイが遅れてしまいましたが、今回プレイすることができて満足しています。
さいごに個人的な話ですが、最近積みゲーになっているものも多く、
この先期待してる新作ゲームも待っているので、
プレイできていなかった良作はどこかで時間を見つけて、
プレイしていきたいですね。